「この案件…なんか乗り気じゃない。でも断ったら、次が来ないかも」
「興味はあるけど、まだ自信がない…受けていいのかな?」
フリーランスとして仕事を選ぶとき、こんなふうに”気持ちベース”で揺れる瞬間ってありませんか?
SNSでは「やりたいことをやればいい!」という声も多いけれど、実際の現場ではそう割り切れないこともあるのがリアルです。
そこで今回は、「やりたい/やりたくない」という気持ちを、どう扱えば後悔しないのか?というテーマで深掘りしてみようと思います。
- 案件を「やる/やらない」で毎回迷ってしまうフリーランスWebデザイナー
- 好き嫌いで仕事を選んで後悔したことがある人
- 「やりたいけど不安…」と感情と戦っている駆け出しデザイナー
- 自分にとってベストな案件判断の軸を持ちたい人
“やりたい or やりたくない”の前に、「何を得たいか?」を考えてみて
結論を言うと、「やりたい/やりたくない」より先に“この案件で何を得たいか?”を考えるのが先だと思っています。
駆け出しのうちは、やりたい/やりたくないに関係なく、いろんな案件に挑戦するのが大事。経験が財産になりますからね。でも、ある程度方向性が見えたら、“目的”を見据えた上で案件を選ぶスタイルにシフトした方がいいと感じています。
単価アップ?新ジャンルの挑戦?スキルの棚卸し?──なんでもOKです。目的がハッキリしていれば、多少テンションが乗らなくても価値ある一歩になることもあります。
もちろん感情も大切ですが、それだけで動くと判断がブレやすくなるんですよね。だからこそ、「今の自分に必要か?」を軸に選ぶ。それだけで、選択のブレがぐっと減りますよ。
「やりたくない」を理由に断ったら、あとで後悔した話
むかし、同業のフリーランスから、こんな話を聞いたことがあります。
「このクライアント、ちょっと連絡が遅くてやりにくそう…」と思って、単発のバナー制作依頼をお断りしたことがありました。案件としては悪くなかったけど、やりとりのテンポ感が合わなそうで、なんとなく敬遠しちゃったんですよね。。。
でもその数ヶ月後、その方が自社でEC事業を立ち上げて、ガッツリLPやサイト制作の発注をかけはじめているのを知って。。。「あのとき繋いでおけば、継続案件に発展してたかも…」と、めちゃくちゃ後悔しました(涙)
「なんかやりたくないな…」っていう直感、誰にでもありますよね。でもその感情、実はただの気分じゃなくて、大事なサインかもしれないということです。
“単なる食わず嫌い”なのか、“ほんとに避けるべき案件”なのか――ここを見極めるには、自分の中でちゃんと向き合ってみることが大切。
感情だけでパッと決めてしまうと、後から「やっておけばよかった…」と後悔することもあるんです。
「やりたい」だけで選んで、逆に失敗した話
もちろん、逆パターンもありますよね。
「この案件、めちゃくちゃ面白そう!」とワクワクして即決したのに、ふたを開けてみたら…心身ともにボロボロ。ジャンルも内容も自分好みだったはずが、納期はカツカツ、報酬も低め…。これはわたしも何度も経験しいています(笑)
あとで冷静に見直すと、完全に“理想の暴走”だったなと。。。「やりたい!」の気持ちだけで突っ走った結果、現実とのギャップにやられました。
「好き」「得意」「ちゃんと稼げる」
――この3つがそろう理想的な案件って、かなりレアです。
感情だけで選んじゃうと、想像以上に大変だったり、全然割に合わなかったり…なんてこともフリーランスならみな経験するとことだと思います。だからこそ、”楽しそう”の一歩先にある「現実とのバランス感覚」も大切なんですよね。
「目的・状況・体力」でブレない判断軸をつくる!
「やりたい/やりたくない」は、たしかに大事な感情です。でも、それだけで案件を選んでいると、仕事が回らなくなる時があるんですよね。
なので、わたしが意識しているのは、次の3つの軸です。
- 「目的」──その仕事で何を得たいのか?(実績、収入、新しいスキル、提案力など)
- 「状況」──今のスケジュールや稼働に無理はないか?
- 「体力」──心身ともにこなせる余裕はあるか?
この3軸を掛け合わせて判断すると、「今の自分にとってベストな選択」が見えてきます。
もちろん、この3つが絶対正解とは言えないけど、“気持ちだけじゃない視点”があれば、判断にブレがなくなりますよ。
【まとめ】感情も大事。でも、「なにを得たい?」で案件は選ぼう!
フリーランスの強みは、仕事を“自分で選べる”こと。でもその自由には、ちゃんと“選ぶ責任”もついてきます。
だからこそ、気分だけで決めるんじゃなくて、「この案件から何を得たいのか?」という視点を持っておくことが本当に大切なんです。
収入か?実績か?経験?それともリスクを取る練習か?――感情は判断のヒントにはなるけれど、ブレない軸にするにはちょっと不安定です。だから、自分の成長戦略や今の状況と照らし合わせて、納得できる選択をしていきましょう。
やると決めたなら全力でやる。やらないと決めたなら潔く離れる。どっちにしても「自分で決めた」感覚が、次の挑戦を支える自信になっていきますよ。