「がんばってるのに、単価が安すぎて全然稼げない…」
「単価アップをお願いしたいけど、クライアントに断られそうで言い出せない…」
そんな悩みを抱えているフリーランスWebデザイナーは、実はかなり多いんです。
でも、単価を上げないまま続けていると、どこかで限界がきてしまいます。
フリーランスとして長く安定して働くには、“適正な価格で受注する仕組み”を作ることがとても大事。とはいえ、いきなり高単価案件に切り替えるのはハードルが高いですよね。
この記事では、「どうやって単価を上げたらいいか分からない…」という方に向けて、原因の見直し方と、今日からできる実践ステップをわかりやすくご紹介します。
- 単価の安い案件ばかりで悩んでいるフリーランスWebデザイナー
- 「単価を上げたいけど、どうすればいいかわからない」と感じている方
- 値下げ交渉に自信がなく、つい受け入れてしまっている方
- 今後、適正価格で安定して仕事を受けたいと考えている方
そもそも制作単価が上がらない原因って何?
「単価が上がらないのは、スキル不足のせいかも…」
そんなふうに思い込んでいませんか?
たしかにスキルも大事ですが、実はそれだけが原因じゃないケースがほとんどです。
フリーランスがつまずきやすいのは、“自分の価値をきちんと伝えられていない”こと。
「実績作りのために安くてもいいかな」とい思いで始ても、ずっとそのままはNGです。価格の主導権をクライアントに握られたまま、自分でコントロールできなくなってしまいます。
どこかのタイミングで、「これが自分の適正価格です」とはっきり伝える必要があるんです。
それに、「実績が増えれば、自然と単価も上がる」というのは基本ありません。
クライアントがこちらのスキルや経験を汲んで、勝手に単価を上げてくれるなんてことは、まずありません。
単価アップへの第一歩は、「なぜ今の単価なのか?」「どこをどう改善すればいいのか?」「何をクライアントに伝えるべきか?」を見直すことす。
単価アップのための準備ステップ!
単価を上げたいなら、まずは「なぜ今の単価なのか?」を冷静に見直すところから始めましょう。
実際に時間単価を計算してみると、「バイト以下じゃん😭」なんてケースも珍しくありません。他にもタダ同然の価格でズルズル続けている仕事があるなど、意外と改善ポイントは見つかるものです。
そのうえで、どこをどう変えれば単価が上がるか?を考えていきます。
たとえば、自分の強み・得意分野・過去に提供してきた価値などをしっかり言語化しておくと、クライアントへのアピールにも自信が持てます。
さらに、「何をどこまで対応するのか?」というサービス範囲を明確にすることも重要。
対応範囲や納品物がはっきりしていれば、「この金額にはちゃんと理由がある」と納得してもらいやすくなります。
あとはポートフォリオ。これも、ただ見せるだけじゃもったいないです!
「どんな課題にどう向き合って解決したか」までセットで提案できれば、単なる“制作物”が“提案力”に変わりますよ。
単価を上げるための実践テクニック4選
以下に、具体例をまとめました。
- スキルを上げる(そして掛け合わせる)
- 提案力を磨く
- 見積書に“理由”を添える
- 価格交渉テンプレを持っておく
①スキルを上げる(そして掛け合わせる)
やっぱり王道はこれ。スキルアップは単価アップの土台です。
もちろん時間はかかりますが、そのぶん効果は確実ですね。
自分にとって相性のいいスキルを選んで、掛け合わせていくことを目指しましょう。
- Webデザイン × LPライティング
- コーディング × WordPressカスタマイズ
- バナー制作 × 広告運用の知識
- UIデザイン × ディレクションスキル
例えばこのように組み合わせることで、「できること」が増えるだけでなく、「頼れる人」ポジションも築きやすくなります。
「デザインだけできます」より、「デザイン+〇〇もできますよ!」のほうが、提案の幅も広がり、自然と単価も上げやすくなりますよ。

②提案力を磨く
「言われた通りに作るだけ」だと、差別化はむずかしく、単価もすぐに頭打ちになります。だからこそ、自分からどんどん提案できる力=提案力を磨くことが重要です。
たとえば、「このUIだと離脱が減りそうです」「この導線はこういう意図で設計しています」のような、課題解決を意識した提案ができると、クライアントの信頼度がグッと上がります。
結果、「この人に任せたい」と思ってもらいやすくなり、高単価の案件にもつながりやすくなるんです。フリーランスにとって、提案力は収入アップに直結する武器ですよ!

③見積書に“理由”を添える
見積書に金額だけポンと書いて出すのはNGです。
それだと「高い・安い」の印象だけで判断されがちだからです。
大事なのは、「なぜこの金額なのか?」を一緒に伝えること。
たとえば「デザイン+コーディング+修正3回まで含む」といった対応範囲や制作フローを明記するだけで、納得度はグッと上がります。
さらに、「納品後1ヶ月の簡易サポート込みで〇〇円」といったプランの選択肢を用意しておくのも効果的。クライアントの予算感に合わせた提案がしやすくなりますね。
見積書は、ただの価格表ではなく、自分の仕事の価値やプロセスを見える化するツールです。しっかりと根拠を添えることで、「ちゃんと考えてくれてる人だな」と信頼にもつながりますよ。

④価格交渉テンプレを持っておく
値下げ交渉を受けたとき、焦ってついOKしてしまった…
こんな経験、ありませんか?そんなときのために、あらかじめ断り用のテンプレートを用意しておくと安心です。
たとえば「ご予算に合わせたい気持ちはありますが、今回の内容だとこの金額が最適です」と伝えるだけでも、ぐっと対応しやすくなります。相手の要望を否定せずに、価格の妥当性や価値をやわらかく伝えるのがポイントです。
また、クライアントによっては、“松・竹・梅”の3パターンで提案するのも効果的です。
たとえば見積書は「竹(標準)」で出しておき、値下げの話が出たら「梅(必要最低限)」を提示する。そうすれば、こちらも価値を大きく損なわずにクライアントの要望に応える柔軟な選択肢が持てます。
価格交渉には「備え」があれば、慌てずブレずに対応できますよ。

それでも単価が上がらないときは?見直すべきポイントはこれ!
どれだけ努力しても単価が上がらないことはあります。
そんなときは、「仕事の取り方」や「ターゲット」を見直してみましょう。
- 自分が届けたい相手に対して適切にアプローチできているか?
- 営業手段が「価格の安さ」だけで勝負していないか?
- スキルの棚卸しを行い、学び直しが必要な分野がないか?
- 構造上、単価が上がることがないポジションに収まっていないか?
このあたりを見直すだけでも、方向性がガラッと変わることがあります。
たとえば、スキルの棚卸しをしてみると、「学び直したほうがよさそうな領域」や「強みとして伸ばせる分野」が見えてきます。
特に単価が上がりやすいジャンルに少しずつ軸足を移すのも効果的です。Web制作なら、LP制作+Webマーケ、デザイン+ライティングなど、スキルの掛け合わせで価値を高めやすくなります。
そして見落としがちなのが「仕事の流れ方」。中抜きの多い案件や、5次受け・6次受けのような構造では、どうしても報酬が削られ、単価が頭打ちになりがちです。
そんなときは、営業力や提案力を磨いて“エンドクライアント案件”にチャレンジするのもひとつの戦略です。ポジションを変えるだけで、見える景色も単価も変わってきますよ。
【まとめ】単価アップは“仕組み”と“伝え方”で実現できる!
単価アップって聞くと、「もっとスゴい実績がないと無理…」「自分には才能が足りないかも…」なんて思いがちですが、実はそうじゃないんです。
大事なのは、自分の価値をどう見せて、どう伝えるかという「仕組み」と「スタンス」。
強みやサービス内容をちゃんと整理して、「この価格にはこれだけの理由があります」と伝えられる準備をしておけば、適正価格での受注は十分狙えます。
そして、価格の話を避けずにしっかり伝えることが、信頼関係を築くうえでも大事なんです。
“安さで選ばれる働き方”から抜け出して、“価値で選ばれるフリーランス”を目指していきましょう!