「納品物は完成しているのに、クライアントが検収してくれない…」「サイト公開がいつまでも止まったまま…」「このまま売上金を回収できるか分からない…」
──こんなモヤモヤ、フリーランスWebデザイナーなら、一度は経験があるのではないでしょうか?
こちらは作業は終わっているのに請求が進まず、次の案件にも影響してしまう…。クライアント側にも多忙や社内調整、単純に熱が冷めたなど事情はあるかもしれませんが、放置される側としてはやっぱり困りますよね。
今回は、そんな状況でも、フリーランスが取れる現実的な対処法を整理しました。
- クライアントが検収してくれず案件が終わらないと悩んでいるフリーランスWebデザイナー
- 納品後の支払い遅延やリリース放置で困った経験がある人
- 契約や請求のルールをどう決めるべきか迷っている人
- トラブルを防ぎつつ、報酬と時間をしっかり守りたいフリーランス
“ボール”はクライアント側──それでもフリーランスが取りうる3つの手段
正直、クライアントが検収やリリースを止めてしまったら、こちらで無理やり動かすのは難しいですよね。
でも、そこで手をこまねいているだけでは案件は進みません。フリーランスとしてできる現実的な対応策はいくつかあります。今回は、わたし自身も実際に使ってきた3つの方法を紹介します。
- “期日”を区切って請求
- “部分請求”の打診
- “損切り”して他案件で補填
①”期日”を区切って請求
これは事前の契約段階の話になりますが、例えば「納品から14日以内に返答がなければ検収完了とみなす」といったルールを契約に明記しておくやり方です。
こうしておけば、検収やリリースが放置されても相手の都合に振り回されず、「制作は終わっている」として請求の手段を取ることできます。クライアントの社内事情で検収が遅れても、制作完了を根拠に主張できるので、フリーランスとしては大きな安心感につながります。
すべての案件で取り入れられるわけではありませんが、可能であれば見積や契約の段階で盛り込んでおくことをおすすめします。
②”部分請求”の打診
検収やリリースが進まなくても、こちらの作業が完了している部分は「納品済み」として部分請求する方法もあります。
たとえば、デザインやコーディングまで仕上がっているなら、「ここまでは完了」と区切りを明確にして請求できるイメージです。もちろん、請求できるかどうかは契約内容によるので、まずはクライアントに相談・打診するのが基本です。
こうした仕組みを整えておけば、案件全体が止まっても報酬を確保でき、キャッシュフローも安定します。
見積や契約時に「工程ごとに請求が発生する」と盛り込んでおけば、検収が遅れがちなクライアント相手でも後々揉めにくく、フリーランスにとって安心材料になりますね。
③”損切り”して他案件で補填
どうしても支払いが進まない、請求しても回収が難しい…。そんなときは“損切り”を考えるのもひとつの手です。
なお、これは単に売上を諦めるのではなく、「今回の案件は凍結扱いにして、別案件で調整しましょう」とクライアントと条件交渉することです。
同じ顧客から複数案件を受けている場合なら、「今回分を他の案件に割り振る」というイメージですね。建設的な方法ではないけれども、クライアントと長期的な取引を続けたいときには、現実的な落としどころかなと思います。
あと、やっぱりフリーランスとしては、自分の時間・労力・生活を守るためにも、こうした手段は知っておいて損はありませんね。
「もうどうにもならない…」そんな時は専門家に相談を!
いろいろ試しても支払いが進まない、放置が続くときは、最終的に法律の専門家へ相談するのが確実です。
法テラスや商工会議所などには無料相談の窓口もあり、少額の案件でも話を聞いてもらえるケースがあります。「数万円だから仕方ない」とあきらめてしまうと、結果的にフリーランスとして不利な形が習慣化してしまうこともあります。
大きなトラブルにしないためにも、小さな段階で一度相談してみるだけでも安心感が得られるはずですよ。
【まとめ】泣き寝入りせず、自分を守る仕組みを持とう
クライアントが検収やリリースをしてくれないのは、フリーランスあるあるの悩みです。
どうしても解決できないときは、専門家への相談も選択肢に入れた上で、「期日を決めて請求」「部分請求」「損切りする」のような対応策を持っておけば、不安やモヤモヤをグッと減らせます。
大事なのは“泣き寝入りしないこと”。契約の段階で仕組みを整えておけば、いざというときも落ち着いて動けますよ!