フリーランスをやっていると、つい納期ギリギリまで作業してしまう…なんてこと、ありませんか?
クライアントにはバレてなくても、内心ヒヤヒヤ。「また間に合ったけど、これはマズイな…」と自己嫌悪になりがちです。でも、そんな毎日を繰り返していると、いつか本当に手が回らなくなる日がきます。
仕事が増えるたびに「自分締め切り」がないと回らない。それが現実なんですよね。「自由な働き方」は、裏を返せば”自分で自分を締め切らないと崩壊する働き方”なんです。
今回は、15年フリーランスをやってきたわたしがたどり着いた「自分締め切り×仕組み化術」を、実体験をまじえてお伝えします。
- 毎回、納期ギリギリになって自己嫌悪してしまうフリーランスの方
- 自分でスケジュールを管理するのが苦手な在宅ワーカー
- タスクが山積みになり、どこから手をつけるべきか迷っている方
- 自分をうまく動かす「仕組み」や「習慣」を作りたいと感じている方
自由だけど、すべて自分次第。だからこそ”崩れない仕組み”が必要!
フリーランスには、上司も同僚もいません。進捗チェックも、注意してくれる人もいないから、すべてが自分の判断に委ねられます。
それは自由であると同時に、「気づけば崩れてる」リスクとも隣り合わせ。「納期まだ先だし…」と余裕ぶっていたら、あっという間に修羅場。これは誰しも一度は通る道です。
しかも、ギリギリで納品したとしても安心はできません。クライアントから「ここだけ微調整できますか?」と聞かれても、対応する余力がゼロ。結果として、焦り・ミス・信頼ダウンの負のループに。
「間に合ったから大丈夫」ではなく、「余裕を持って終える」がプロの仕事です。
次の案件につなげたいなら、“納期の3日前が本当の締切”くらいの意識でいたほうが、絶対にうまく回ります!
わたしが実践している”自分締切”ルールの作り方
- 納期の3日前に”提出前提”で逆算スケジュール
- 見積もり時点で「スケジュール提示」してしまう
- タスクはTODOリスト+カレンダーで”見える化”
①納期の3日前に”提出前提”で逆算スケジュール
たとえば、納期が金曜なら、自分の中では”水曜朝”を締切とする。――そう決めておくと、自然と作業を前倒しで進める癖がついてきます。
「金曜が本番」だと気持ちがゆるみがちだけど、「水曜が自分の締切」と考えるだけで、不思議と焦りが減るんですよね。万が一予定がずれても、あと2日あれば調整もできる。
この余白があるだけで、納期ギリギリで追い込まれるリスクをグッと減らせます。
フリーランスにとって、保険付きのスケジュール管理は大事なセルフマネジメント術です。

②見積もり時点で「スケジュール提示」してしまう
これ、意外とやってない人が多いんですが、見積もり提出時に「〇日までに初稿提出予定です」と書いておくだけで、自分の中にも自然と締切意識が芽生えます。
しかも、クライアントにも納期感を共有できて一石二鳥。自分を律するというより、「もう言っちゃったし、やるしかないよね〜」と逃げ道をふさぐ仕掛けを先に作っておく感覚です。
フリーランスこそ、“先に口に出すことで回す”セルフマネジメントが効いてきます。
③タスクはTODOリスト+カレンダーで”見える化”
使っているツールはNotionとGoogleカレンダーの組み合わせ。
案件全体のToDoや進行管理はTODOリスト(Notion)でまとめて、毎日のスケジュールはGoogleカレンダーに落とし込んでいます。
- 朝は”考える系”タスク
- 昼は”作業系”タスク
- 夜は”返信・調整系”タスク
こんな感じで、時間帯ごとに役割を持たせると、迷わず動けるんですよね。タスクの種類と時間をひも付けることで、仕事の流れが自然と整ってきます。
さらに、メール文や納品チェック、ヒアリング項目など、よく使う作業はすべてテンプレ化しておくと、なお良しです。おなじく、Notionに「定型パーツ集」を作っておくだけでも、思考コストがかなり減ります。
「悩む=遅れる」のもとなので、迷いやすい部分は事前に潰しておくのがポイント。フリーランスにとって、”見える化”と”仕組み化”はスケジュール管理の命綱です!


自分締切が”守れない”ときの対処法
とはいえ、どれだけ意識していても、締切を守れない日ってあるんですよね。
でも、それで落ち込む必要はありません!大事なのは、「根性でなんとかする」じゃなくて、ズルいくらいの仕掛けで自分を動かす工夫を持っておくこと。
ここでは、僕が実践している3つのコツを紹介します。ちょっとした工夫で、意外とスムーズに動けるようになりますよ!
- 前日の夜に「明日やること」を紙に書く
- やる気ゼロなら”雑務DAY”にスイッチ
- 「自分は締切が守れない人間」と思わない
①前日の夜に「明日やること」を紙に書く
これは超アナログですが、めちゃくちゃ効きます。寝る前に「明日はこれをやる」と紙に書き出すだけで、翌朝の迷いが限りなくゼロに近づきます。
ポイントは、“考える”のは夜のうちに済ませておくこと。朝イチから「あれ、何しよう…」と考えてたら、もう出遅れ確定です。
「よし、やるぞ!」じゃなくて、「はい、やります(昨日の指令です)」のノリで動けるとラクになりますよ。フリーランスのタスク管理は、”朝の自分を助ける夜の準備”がカギです。
②やる気ゼロなら”雑務DAY”にスイッチ
「今日はどうにもやる気が出ない…」そんな日、ありますよね。無理して重たいタスクに取り組んでも、集中できずにグダグダ…って経験、フリーランスならきっと一度はあるはず。
そんな日は、思い切って軽めタスクに切り替えちゃいましょう!メール整理や請求書チェック、書類の片付けなど、”作業っぽいけど気楽なこと”で手を動かすのがコツです。
「全然進まなかった…」という自己嫌悪を避けられるだけで、気持ちが全然違います!
③「自分は締切が守れない人間」と思わない
締切を守れなかったからといって、「自分は意志が弱い」と責める必要はありません。ほとんどの場合、原因は“気合い不足”じゃなくて「仕組みが整っていないだけ」なんです。
自分を責める前に、まず仕組みを見直してみてください!
ちゃんと動けるように設計されていれば、人はちゃんと動けます。フリーランスこそ、根性論ではなく「仕掛けで回す」セルフマネジメントが大事です。
それでもギリギリになってしまう人へ
どれだけ仕組み化しても、どんなに工夫しても、うまく回らない日って…あります。「またギリギリか…もう無理かも」って落ち込みたくなる日も、正直あるんですよね。
でも、それで終わりじゃないんです!
そんなときこそ、自分を責めるよりも、”見直すべき習慣”に目を向けるチャンス。少しのクセを変えるだけで、流れがガラッと変わることもありますよ。
- 完璧主義をやめる
- スケジュール詰め込みすぎない
- 締切に対する”ネガティブな思い込み”を捨てる
①完璧主義をやめる
「完璧にしてから出したい」って思う気持ち、すごくよくわかります。でも、フリーランスの現場では、その完璧主義が納期遅れの元凶になることも…。
過去の経験からも、80点で出してフィードバックをもらいながら仕上げていく方が、結果的にスピードも精度も高くなることが多いんです。
「全部整ってから」じゃなくて、「まず出してから整える」。それも、納期に追われないための最強スケジューリング術です!
②スケジュール詰め込みすぎない
予定をギチギチに詰め込むと、ひとつズレただけで一気に全部が崩壊…なんてこと、ありませんか?見た目は「仕事してる感」満載でも、実際はカツカツすぎて身動きが取れなくなるだけなんですよね。
“空白の時間=サボり”ではありません。むしろ、予備時間(バッファ)を用意しておくことで、未来の自分を助けられるんです。
フリーランスこそ、「余白のあるスケジューリング」が長く続けるコツなんです!

③締切に対する”ネガティブな思い込み”を捨てる
「締切=プレッシャー」って思い込んでいませんか?――実はそれ、ちょっともったいない感覚です。
締切って、本来は”ここまでにやればOK”というゴールの目印。逆に言えば、それさえ決まっていれば、そこに向けてちゃんと動けるんです。
締切は敵じゃなくて、自分をうまく回すための”味方”なんですよね。フリーランスにとって、ゴールがあるからこそ行動できるという視点、すごく大事です。

【まとめ】未来の自分が困らないよう、今の自分が整えておこう!
納期ギリギリで毎回ヒヤヒヤしているなら、今日から”自分締め切り”を作ってみましょう。
ちょっとした前倒しと、見える化の習慣があるだけで、劇的にラクになります。
「未来の自分、きっと感謝してくれるぞ」って気持ちで、仕組みを作ってみてください。
そして、「自分はこうやって仕事を回してる」という自信が、次のステップへ進むエンジンになります!