「えっ…今月これだけ???」
通帳を見て、思わずフリーズ。想定より少ない入金に、なんとも言えないザワザワが胸を走る。
フリーランスWebデザイナーを続けていると、“収入の波”は避けて通れない壁だったりします。月によっては安定して稼げることもあれば、次の月はまるっとお休みモード。そんな落差に振り回されて、「この働き方、ほんとに大丈夫?」と不安になる人も多いはず。
でも安心してください!この不安定さ、あなたのせいじゃありません。
むしろ、誰もが一度は通る道なんです。大事なのは「波があるのは前提」と捉えて、その上でどう動くか。
この記事では、収入が不安定でも焦らないための”リスクヘッジ術”を、具体的にご紹介していきます。
「不安だけど、なんとかしたい…!」そんな気持ちを持つあなたに、少しでもヒントになれば嬉しいです。
- フリーランスWebデザイナーとして活動しているが、収入の波に毎月ハラハラしている方
- 「今月大丈夫かな…」と不安になりやすく、安定した働き方のヒントを探している方
- 継続案件や定期収入をどう増やせばいいか、実践的な対策が知りたい方
- 精神的にも金銭的にもゆとりを持って働きたい、長く続けられるフリーランス像を描きたい方
そもそもなぜ不安定になるのか?3つの要因
フリーランスWebデザイナーの多くが感じる悩みのひとつが「収入の波」。
実はこの”波”には、ある共通点があります。
- 案件が単発で終わりがち
- 繁忙期・閑散期の差が思っているより大きい
- 価格やスケジュールの設計が曖昧なまま受注している
①案件が単発で終わりがち
フリーランス初期にありがちなのが、「納品したら終了」のスタイルです。
サイト制作やバナー作成など、一度納品すれば完結する案件は多いですが、それが続くと毎月また”新しい案件”を探すことに…。
たとえば、月末に2件納品して安心していたら、翌月はまっさら。「あれ?来月の予定、ゼロじゃん…」と慌てることに。
営業・打ち合わせ・見積のやり直しが毎回発生するため、労力も収入も安定しづらいんです。
②繁忙期・閑散期の差が思っているより大きい
フリーランスの世界には、”見えない季節変動”があります。
たとえば、企業の予算が動きやすい3月・9月は忙しいのに、8月や年末年始はピタッと静か…。
この業界特有のリズムを知らずに突っ走ってしまうと、「急に依頼が減った!やばい!」と慌ててしまいます。
実際、「なにもしてないのに案件が減る」ように感じる時期は、”業界全体が止まってる”だけということも多いです。
③価格やスケジュールの設計が曖昧なまま受注している
「このくらいでいいかな…」と価格設定をあいまいにしていると、単価が低くても受けざるを得ない状況になっていきます。
また、「今ヒマだからとりあえず受けとこっか」と詰め込んでしまい、翌月は燃え尽きて動けない…というパターンも。
この”感覚ベース”の営業スタイルは、一見自由ですが、長期で見ればかなりハイリスクです。仕事の波だけでなく、自分自身のエネルギーも不安定になってしまいます。
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こうした3つの要因が重なると、「収入が不安定で不安…」という状態が常態化してしまいます。
でも裏を返せば、この要因に一つずつ向き合えば、安定させる土台をつくることは十分可能ということです。
次は、その具体的な方法を見ていきましょう!
安定収入をつくるためのおすすめリスクヘッジ術5選
収入の波に振り回されて不安を感じるなら、まずは“揺れに強い働き方”を身につけることが大切です。フリーランスという選択肢には自由がありますが、その分、不安定さとも向き合う必要があります。
そこでこの記事では、収入の不安定さに備えるためのリスクヘッジ術を5つにまとめました。どれも、特別なスキルがなくても始められるものばかりなので、「今のままで大丈夫かな…」と感じている方は、まず一つだけでも試してみてください!
- 継続案件を増やす仕組みをつくる
- ストック型の収入源を持つ(テンプレ販売・ブログ・noteなど)
- 複数の収入チャネルを持つ(デザイン×コンサル×講座 など)
- 固定費を最適化して支出リスクを下げる
- 不安定な時期を見越した”積立”マネープラン
①継続案件を増やす仕組みをつくる
一度納品して終わり、という関係性では収入も関係も一過性で終わってしまいます。だからこそおすすめなのが、「継続してお願いしたい」と思ってもらえる仕組みづくりです。
たとえば、サイト制作を納品したあとに、以下のような”軽めの提案”をしてみましょう。
「月1回の更新メンテナンスはいかがですか?」
「今後の運用でお困りのことがあれば、いつでもご相談くださいね!」
あるいは「バナー制作の定額プラン」や「SNS用画像の月契約」など、小さな継続サービスを設けておくと、思わぬリピートにつながります。
重要なのは、「この人に頼んでおけば安心」と思ってもらうこと。納品時にちょっとした資料や使い方マニュアルを添えるだけでも、”仕事に対する丁寧さ”が伝わり、またお願いしたくなる存在になれます。
小さくても定期的なお仕事を複数持つだけで、月のスタート時点で”0円”じゃない安心感がありますよね。「定期的にお願いできますか?」と言ってもらえる未来は、自分で設計できます。
②ストック型の収入源を持つ(テンプレ販売・ブログ・noteなど)
フリーランスは基本的に「時間=お金」ですが、それだけだとどうしても”働かない=収入ゼロ”になってしまいます。
そこで強い味方になるのが、ストック型の収入源です。
- CanvaテンプレをBOOTHやBASEで販売
- デザインノウハウをnoteで記事化し有料公開
- 自分のブログを作り、アフィリエイトで紹介料を得る
- Gumroadでポートフォリオテンプレートを販売
もちろん、最初からドカンと売れるわけではありません。でも、数ヶ月後に「寝てる間に1件売れてた!」という体験があるだけで、精神的な安心感はかなり違います。
ストック収入は”時間差で感謝される働き方”。「未来の自分がラクになる仕組み」として、今のうちから小さく種をまいておきましょう。
③複数の収入チャネルを持つ(デザイン×コンサル×講座 など)
ひとつの柱だけに頼ると、その柱が倒れたときにすべてが崩れてしまいます。だからこそ、3本柱くらいを意識して、収入の土台を分散しておくことが大切なんです。
- メイン:Web制作(サイト設計・WordPress実装など)
- サブ:デザインコンサル(UX改善提案や構成アドバイス)
- 補助:初心者向けのオンライン講座販売
このように、得意なスキルや知見を”形を変えて提供”することで、新たな収入源に変えることができます。「相談だけならお願いしたい」「学びたい人に教えてほしい」など、ニーズは思っている以上にあります。
まるで”3本脚の椅子”。どれかがグラついても、他が支えてくれる安心感があります。
④固定費を最適化して支出リスクを下げる
安定とは、稼ぐことだけじゃなく、“減らせる出費を減らす”ことでも手に入ります。特に、毎月の固定費をコントロールできると、それだけで収入のブレに強くなるんです。
- 使っていないツールの有料プラン(Photoshop・ChatGPT Proなど)
- なんとなく続けているサロンやスクール
- 高すぎるスマホやサーバーの契約プラン
こういった見直しは、一度やるだけで毎月の「安心のベース」が数千円〜1万円ほど増えることもあります。「今の自分に本当に必要な支出か?」を基準に、定期的に”支出の棚卸し”をするのがおすすめ!
支出を減らすのは、いちばん手っ取り早く”稼ぐ”ことに近いです。

⑤不安定な時期を見越した”積立”マネープラン
フリーランスにとって、最大の不安は「来月の収入が読めない」こと。この不安を和らげるには、「売上ゼロでも生活できる期間」を自分でつくっておくことが最強の備えになります。
たとえば、売上の10〜20%を「使わない口座」にスライドして貯金をする。口座には「生活3ヶ月分の固定費」がキープされていれば、「今月ダメでも3ヶ月は余裕」と思えるだけで、心の軽さが段違いになります。
この積立は、自分への”保険”のようなもの。予測できない時代にこそ、備えのある人が精神的にも安定しやすくなります。
未来の不安は、今の積立で消していきましょう!
収入の波に振り回されないために、マインドも整えておこう
安定の仕組みを作っても、毎月の波に心がザワつくようなら、マインドの立て直しも大切です。
「また今月少ないかも…」と不安になったとき、気持ちの切り替えがうまくできるかどうかで、次の一歩のスピードが変わります。
落ち込む前に、動くルールを決めておく
売上が落ちた週は気分も沈みがち。でも、そんな時こそ”先に決めておいた行動”が効きます。
たとえば「売上が悪い週こそSNS投稿を1本」「営業メールを3件送る」と決めておくだけでも、ネガティブ思考の沼にハマる時間がぐっと短くなりますよ。
年間を見渡して、戦略的に波に乗る
フリーランスは流れに飲まれるのではなく、流れに乗る側にならないとしんどいもの…。そのためにおすすめなのが、「自分だけの売上カレンダー」をつくること。
繁忙期・閑散期の傾向に合わせて、営業や休みのタイミングを先に決めておくと、無駄に焦ることが減ります。
お金は”信頼の証”として育てていく
ちょっと視点を変えると、お金はただの報酬じゃなくて、「この人に頼んでよかった」という信頼の積み重ねでもあります。
「この人にお願いしたい」と思ってもらえる仕事をしていくことが、結果的に収入の安定にもつながるんです。
【まとめ】不安定な毎日に、ちょっとした安心を足していこう!
「収入が不安定で不安…」と思うのは、当たり前の感情です。でも、そこにずっと立ち止まっているのは、もったいないです。
継続案件の仕組みづくりや、支出の見直し、積立、そして年間の動き方を少しずつ整えいく。――こうすれば、未来の自分に安心をプレゼントできる日がきっと来ます。
「どうしよう」ではなく「こう動こう」と思えた時点で、あなたの未来はもう変わり始めているはず。
焦らなくて大丈夫!今日からできることから、少しずつ始めてみましょう!