「リスクは成長のチャンス!」――そんな言葉、最近よく聞きますよね。
でも、納期に追われ、生活費も気にしながら働くフリーランスにとって、それって本当に正解なんでしょうか?
たしかに、リスクを取ったから得られる学びもある。でもその一方で、「それ、取らなくてよかったリスクじゃない?」って後から気づくこともあるんですよね。
この記事では、フリーランスWebデザイナーが“リスクとどう向き合うべきか?”を、きれいごと抜きでリアルに語ります。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
- 「リスクを取れ」と言われるけど、どう判断すべきか迷っているフリーランスWebデザイナー
- 未経験ジャンルの仕事や難易度の高い案件に挑戦すべきか悩んでいる方
- トラブルの予感がある案件でも、断れずに引き受けてしまうことがある方
- 自分にとって“意味ある挑戦”と“無駄な消耗”の見極め方を知りたい方
リスクは“取る”より“設計して扱う”もの
リスクは「どれだけ取るか」じゃなく「どんなリスクを選ぶか」が重要です。
ただ挑戦すればいいわけじゃなくて、そのリスクに見返りがあるかどうか?を見極める目が必要。
そもそもフリーランスって、常にグレーゾーンの中で判断を迫られる職業。リスクを完全に避けるのはムリなんです。
だからこそ大事なのは、トラブルを避ける力と、耐えられる地力。そのうえで、「これは挑戦すべき」と判断できるリスクだけを選べる人が、長く生き残っていくんですね。
「リスクは成長につながる」は、半分ウソ!?
「リスクを取らなきゃ成長しない」って、よく聞きますよね。たしかに、それも一理あります。
でも実際は、無理なリスクを取って潰れていくフリーランスもたくさんいます。
実際わたしも、“成長のため”と受けた案件が、5ヶ月拘束された挙げ句に時給200円以下…なんて苦い経験があります…。学びはあったけど、メンタルもスケジュールもボロボロになりました。
リスクが成長に変わるのは、“耐えられる範囲で動けた場合だけ”。
フリーランスにとって一番大事なのは、長く続けること=生き残ることです。だからこそ、「なんでも挑戦」は危険。“取るリスク”は選ぶべきなんです。
リスクは“避ける”のではなく“制御する”
フリーランスは「リスクはなるべく避けたい」と思いがちです。でも、現場では避けきれないことの方が多いんですよね。
たとえば、仕様変更、返信の遅延、契約の曖昧さ…。「ああ、来たな…」って感じの“地雷予備軍”は日常茶飯事。
でも、そこで大事なのは、リスクを制御する視点。つまり「起きても被害を最小限に抑える準備」をしておくことです。
契約書や着手金、チャットのログ管理、制作範囲の明文化――地味だけど、これがトラブル回避の最前線。冷静な対応ができるだけで、信用も守れます。
あえて飛び込むリスク=“自分のキャパを広げる領域”
とはいえ、すべてのリスクを避けてたら、仕事の幅は広がりません。大事なのは、「これは伸び代に繋がるか?」という観点で、“あえて飛び込むリスク”を自分で設計すること。
わたしの場合、年に1件は「ちょい未知な案件」にトライするルールを作ってます。たとえば、行政案件。最初は契約や確認フローが面倒で「向いてないかも」と思ったけど、今では安定的な収入源になってます。
ポイントは、「全部受ける」じゃなく「攻めるリスクを絞る」です。怖いけど伸びるリスクは、武器になる。だから、飛び込むなら“戦略的に”が鉄則です。

“取ってはいけないリスク”を見抜く視点
ながいことフリーランスをやっていると、経験上「あ、これはやばいな…」って直感…けっこう当たります。
クライアントのレスが遅い、要件が曖昧、報酬の話を濁す――こういった「“ちょい不安”がある一定数重なったら、即お断りがわたしのルールです。
リスクを見抜けない人の共通点は、「うまくいくかも」と希望的観測で突っ走っちゃうところじゃないでしょうか。「でも、リスクって“想像上の敵”じゃなくて、現場で静かに現れるリアルな落とし穴なんですよね。
特に、初回のヒアリングやメッセージで違和感を覚えたら、慎重すぎるくらいでちょうどいい。引き受けたあとで消耗するより、最初に断る勇気を持った方が長く続けられます。


リスクは「削る」ことで“取れる余白”が生まれる
リスクを取るには、余白が必要なんです。スケジュールも、メンタルも、キャパもパンパンの状態で新しい挑戦をするのは、ほぼ自爆に近い。
だから、まずは“減らすこと”から始めるのがオススメ。使ってないツールのサブスクを止める、無駄な定例MTGをカットする、対応範囲を明確にする――リスクの外堀を埋めていく作業です。
この“無駄を削る”ことが、自分にとって「ここは攻めてみよう」と思える余白をつくります。守りを固めた人だけが、本当に意味あるリスクを、落ち着いて取れるんです。
【まとめ】“全部は背負わない”という戦略を持とう
「リスクは取るもの」と言われがちだけど、現場で仕事を回すフリーランスにとっては、それが命取りになることもあります。
だからこそ大切なのは、「このリスク、耐えられるか?」「ちゃんと回収できるか?」という視点で、質と設計で判断すること。
リスクの“量”ではなく、“意味”を見極めるんです。もちろん、挑戦すること自体は素晴らしい。でも、背負わなくていい痛みまで抱える必要はないはず。
自分のキャリアと時間を守りながら、本当に価値ある挑戦だけを選べるようにしていきましょう!その一歩一歩が、無理なく長く続けられるフリーランスの未来につながっていきます。