フリーランスの仕事術

安定=リスク!?フリーランスが仕事があるうちにやるべき“次”の仕込み方(3STEP)

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「今は仕事があるし、まぁ大丈夫でしょ?」

――そんな安心、ちょっと危険かも!?

たしかに、フリーランスで安定を保つのは簡単じゃないし、いま継続案件があるのは本当にありがたいこと。でも、案件って波があるんです。風向きが変われば、一気に崩れることも普通にあります。

わたしもかつて、売上の7割を占めていた1社が突然プロジェクト終了となり、大変な思いをしことがあります…。だからと言って、いきなり複数案件をバンバン回せるわけでもないですよね…。

じゃあ、どう立ち回るのが正解なのか?

――ということで、この記事では、安定している“今だからこそやるべき”クライアント戦略を、リアルな経験とともにお届けします。ぜひ参考にしてみてくださいね!

この記事を読んでほしい方
  • 1社のクライアントに依存していることに「このままでいいのかな?」と漠然と不安を抱いている方
  • 複数案件をうまく回す立ち回り方を知りたいフリーランスWebデザイナー
  • クライアントとの信頼関係をどう築けばいいか悩んでいる方
  • 継続的に仕事を受けられる“安定した働き方”を目指したい方

そもそも、なぜ”安定”は危険なのか?

フリーランスにとって「安定=安心」と思いがちですが、そこに落とし穴があります。というのも、“安定”って気づかないうちに“依存”にすり替わってること、よくあるんですよね。

どれだけ関係が良好でも、クライアントの都合ひとつでプロジェクトはあっさり終わる…。わたしも過去、プロジェクトが突然終了して”はじめて”「やばい…次どうしよう」と本気で焦った経験があります。

いま振り返ると、その1社に全リソースを注いでいて、次の営業も準備をほとんどやってなかったんです…。完全な”依存状態”でした。

どんなに続いている仕事でも、「ずっと続く保証」はありません。だからこそ、安定しているときこそが、次を仕込むチャンスなんです。

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安定期こそ動くとき!”複数クライアント戦略”

1社依存が崩れてしまう前にやるべきこと。――それが「複数クライアント戦略」です。

その名のとおり、複数のクライアント案件を並行して進める立ち回り方です。これは実際に、わたし自身がずっと実践しているスタイルでもあります。

複数案件あればメイン案件が急に止まっても、他に動いている仕事があれば収入ゼロにはなりませんよね。精神的にも焦らずに済むし、「いっせいで全部なくなる」なんてことはまずないので、リスク分散としてかなり効果的です。

とはいえ、「複数案件をどうやってうまく回すの?」と不安に思う人も多いと思うので、ここからは、具体的なSTEPを紹介します。

複数クライアント戦略の具体的な3STEP

  1. 信頼関係は1社から。土台をしっかり固めよう!
  2. クライアントの想像を”ちょっと”超える。それが信頼につながる!
  3. 1社との関係を軸に、他クライアントとも長く付き合う戦略を!

①信頼関係は1社から。土台をしっかり固めよう!

いきなり複数クライアントを並行して回すのは、正直かなりハードルが高いです。だからこそ、まずは“信頼できる1社”との関係をじっくり育てるのが現実的な第一歩。

すでに継続的に仕事をしているクライアントがいれば、その関係を深める形でOK。単発で終わらせず、リピートや別案件の相談につなげていけるとベストです。

しっかり向き合った1社が、やがて「紹介」や「横展開」のきっかけになることも多く、結果的に次のステージの土台になってくれますよ。

たとえば、WordPressのかんたんなカスタマイズからスタートしたクライアントが、気づけばサイトリニューアルまで任せてくれるようになりました。このスキルがあれば、ほかのクライアントのお仕事にも十分つながりますね。

また、徹底的にクライアントに尽くすことで、そのクライアントの知り合いの人から仕事を紹介してもらえるなど、多角的に広がるようになります。

単発案件で終わらせない工夫をすることで、ただの“外注先”から“相談相手”へとポジションが変化します。

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②クライアントの想像を”ちょっと”超える。それが信頼につながる!

「長期契約=安定の鍵」と言われるとおり、クライアントとの関係を1回きりで終わらせない工夫が大事です。

たとえば、バナー納品後に「保守や更新も対応できますよ」とひと言添えるだけで、そのまま継続案件につながることもあります。こうした”ちょっとした提案”がきっかけで、保守契約に発展したケースはよく耳にします。

でも、たとえ長期契約が結べなくても、クライアントとの関係を強くすることはできます。ポイントは、1回の仕事で“期待をちょっと超える”働きをすること。単発でも、誠実な対応や柔軟な立ち回りが伝われば、「またお願いしたい」と思ってもらえるものです。

大切なのは、“その場限り”で終わらせない姿勢です。とくに「提案・フォロー・スピード感」。この3つを意識するだけで、信頼とリピートの確率はグッと上がりますよ。

③1社との関係を軸に、他クライアントとも長く付き合う戦略を!

1社と長く付き合えるようになったら、次は“2社目”を探すフェーズです。

信頼を育てて仕事を重ね、次のクライアントへ。――これを少しずつ横に広げていくのが、安定につながります。

わたしも、最WordPressのちょっとしたカスタマイズだけを担当していたクライアントから、気づけば「知人を紹介したい」と声をかけてもらい、別のサイト制作に関わるようになったことがあります。こうして関係が深まった1社を軸に、他の案件にも広がっていくイメージです。

ただし、広げすぎる(広がりすぎる)と既存クライアントの対応が手薄になるリスクもある…。これが難しいところですが、新規と継続のバランスを意識しながら、“拡大”と“安定”をセットで育てていくのがポイントです。

【まとめ】安定=ゴールじゃない!安定した時こそ次へ動く!

「ずっと続く案件なんて在しない」――これは悲観論じゃなく”現実”であり、フリーランスが常に持っておくべき”危機感”です。

だからこそ、まずは信頼できる1社としっかり関係を築き、そこを軸足を置きながら他のクライアントや収入源を着実に広げていく。

一番大事なのは、安定しているときにこそ、次の一手を打つことです。

未来の自分が「助かった」と思えるような選択を、今日から始めてみませんか?

ABOUT ME
TOMORRO
フリーランスのWEBデザイナー/ディレクター歴15年。これまでに400件以上のWEBサイトやランディングページ制作などを手がけてきました。 「どう働くか」「どう続けるか」「こんな時どうすれば…」に向き合ってきた経験から、フリーランスならではの不安や仕事観について等身大の言葉で発信しています。