フリーランスと税金や確定申告

確定申告の専門用語10選|収入・所得・利益の違いを初心者フリーランス向けにやさしく解説

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「確定申告って、なんでこんなに言葉が難しいんだろう…?」

初めて申告に挑戦したとき、たぶん誰もが思うはずです。わたしもフリーランス最初の年、用語の意味がわからなさすぎて、本業そっちのけて調べに調べまくったことを覚えています…

実際、確定申告の挫折理由で多いのが、この”専門用語の理解不足”じゃないかなと。でも、裏を返せば、基本の10語さえ押さえれば、確定申告の全体像はぐっとクリアになるんです。

この記事では、フリーランス初心者が最低限知っておくべき「確定申告の専門用語10選」を、やさしい言葉で解説しますので、ぜひ参考にして欲しいです。

この記事を読んでほしい方
  • 「確定申告の専門用語が難しすぎて理解できない…」と感じているフリーランス初心者の方
  • 「収入・所得・利益」の違いが曖昧で、税金の仕組みを整理したい個人事業主の方
  • 青色申告・白色申告などの制度をざっくり理解しておきたい方
  • 会計ソフトや税理士に頼る前に、”最低限の知識”を自分で身につけたい方

確定申告とは?フリーランスが知っておくべき基本と必要な理由

フリーランスの確定申告は、「1年間でいくら稼ぎ、いくら使ったか」を国に報告する大事な手続きです。会社員と違って、税金を自分で計算して納める必要があるんですね。

これを怠ると、追加徴税や延滞金など、あとから思わぬ出費が…。つまり、確定申告は”面倒な義務”ではなく、”自分の稼ぎを守る仕組み”でもあるんです。

「税金のことは苦手…」と放置してしまうと、気づかないうちに損をしている可能性も。今年こそ、最低限の言葉から理解しておきましょう!

確定申告初心者が覚えておくべき「専門用語10選」まとめ

① 収入(売上)とは?フリーランスの「稼いだ金額」の考え方

仕事をしてもらったお金すべてが「収入」になります。請求書ベースで考え、振込前でも計上するのが普通です。

よく混同されるのが「所得」なんだけど、収入はあくまで総額で、まだ経費などは引かれていません。

たとえば、デザイン制作で20万円請求したら、それが「収入」。ここから経費を引いていくのが次のステップです。

② 所得とは?収入との違いと確定申告での計算方法

①の収入から「経費」を引いたもうけを「所得」と呼びます。

この所得こそが、税金を計算するベースになります。つまり「稼いだ額」ではなく「残った額」に税金がかかるということ。

「収入−経費=所得」。ここを理解しているだけで、税金の仕組みが一気に見えるようになります。

③ 利益とは?「所得」との違いをやさしく解説

「所得」と「利益」は似ていますが、使う場面が違います。

個人事業主なら”所得”、企業なら”利益”というイメージですね。どちらも「もうけ」ですが、確定申告では所得が正式用語です。

混乱しやすい部分ですが、個人でやっている限りは「利益=所得」の理解でOKかと。

④ 経費とは?確定申告で落とせる費用の基本ルール

個仕事のために支払ったお金を「経費」と呼びます。

パソコン・デザインソフト・通信費・交通費・カフェ代などなど、実際の業務に関係する支出が対象です。

なので「私用」との線引きが超重要になるわけですね。たとえば、私生活でしか使わないスマホの通信費は経費にはなりませんが、私生活と仕事両方で使うのなら”按分”して経費にできます。

「全部入れちゃえ!」は危険です。根拠が説明できる範囲にとどめましょう。

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⑤ 控除とは?確定申告で税金を減らす”お得な仕組み”

「控除」とは税金を少なくできる”お得な引き算”みたいなものです。

基礎控除・青色申告特別控除・社会保険料控除など、さまざまな種類があり、たとえば、基礎控除だけでも48万円分が自動で差し引かれます

しかも、全員が対象ということで、ここを知らないと、本来払う必要のない税金を多く払ってしまうこともあるので、ぜひ理解しておきたいですね。

⑥ 課税所得とは?所得と控除の関係をわかりやすく解説

課税所得」は税金がかかる金額のこと。①所得 − ⑤控除で計算します。

たとえば、所得300万円 − 控除65万円 = 235万円が課税所得になります。で、この235万円に税率をかけた額が、最終的な所得税です。

数字が難しく感じるかもしれませんが、実は”ここが税金の基準点”です。

⑦ 青色申告とは?65万円控除が受けられるお得な制度

「青色申告」は、条件を満たせば最大65万円の特別控除が受けられる制度です。ただし、帳簿を「複式簿記」でつける必要があります。

とはいえ、いまはfreeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトを使えば自動仕訳で難しくありませんね。

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⑧ 白色申告とは?青色との違いと向いている人の特徴

青色よりカンタンに始められる申告方法ですが、控除が少なく、節税効果は低めです。

最初の年に「まずはやってみよう」で選ぶ人も多いですが、事業が安定したら青色申告への切り替えが確実におすすめ。

また、先で紹介したクラウド会計ソフトを使えば、青色申告も思ったよりずっと簡単です。そのため、いまの時代はあえて白色申告を選ぶメリットはほとんどないのかも…。

手間を減らしつつ、しっかり控除を受けたいなら、青色申告のほうが断然おすすめですね。

⑨ 源泉徴収とは?フリーランス報酬から引かれる税金の仕組み

取引先が”あらかじめ税金を引いて支払う”仕組みのことです。

たとえば、10万円の報酬でも、実際の振込は9万円台になることがあります。その差額が「源泉徴収税」。確定申告時に清算されるので、戻ってくるケースも。

振込金額だけ見て「少ない!」と思っても、実はちゃんと納税済みの場合もあるんです。

また、あなたが仕事を受ける側であれば、源泉徴収を行うのは取引先ですが、外注さんなどに仕事を依頼する立場になった場合は、あなた自身が源泉徴収を行い、差し引いた税金を納付する側になります。

つまり、立場によって“源泉徴収の責任”が変わる点に注意が必要なんですね。

⑩ 住民税とは?確定申告後にかかる税金の支払い時期を解説

②の「所得」に応じて翌年に支払う地方税のことです。
確定申告をすると自動で自治体に情報が送られ、6月ごろに通知が届きます。

意外と忘れがちなのが”翌年支払い”というタイムラグ。申告のあとにくる税金ラッシュに備えて、毎月少しずつ貯金しておくのがコツです。

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「収入・所得・利益」の違いを図で整理!確定申告の基礎を3分で理解

これが理解できると一気にスッキリします👇

区分 内容 計算式・例
収入 仕事で得た総額 例:案件報酬20万円
経費 仕事で使った費用 パソコン代3万円など
所得 実際のもうけ 20万 − 3万 = 17万円
課税所得 税金がかかる金額 所得 − 控除(例:17万 − 4.8万)

ポイントは「収入=稼ぎ全部」「所得=残った分」
そこさえ覚えれば、確定申告の基本はほぼ攻略できますよ!

専門用語が難しい人はfreee・マネーフォワードなどの会計ソフトを活用しよう!

正直なところ、すべての用語を完璧に覚える必要はありません。わたしも完全に理解しているわけではないです(笑)。

でも、いまはfreeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使うことで、「経費?所得?課税所得?」と悩む時間はほぼゼロにすることができます。

レシートをスマホで撮影するだけで、自動仕訳・自動分類まで完了。初心者でも、専門用語を意識せず確定申告書が作れる時代になっています。

「わからない」を理由に後回しにするより、”ツールに頼る”のも立派な戦略です。

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確定申告が不安なら税理士に相談を!フリーランス向け依頼の目安

どうしても数字や用語が苦手な人は、税理士に相談するのもアリです。スポット依頼(確定申告だけ)なら3〜10万円前後で頼めるところもあります。

最近ではフリーランス専門の税理士も増えていて、チャット対応やクラウド連携にも強いところも多いです。

「プロに任せて安心したい」なら、費用以上の価値がありますよ。

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【まとめ】確定申告の専門用語がわかれば「数字の意味」が見える!

確定申告が難しく感じるのは、手続きよりも”言葉”にあります。でも、今日紹介した10個の用語を理解すれば、帳簿の数字が一気に「生きた情報」に変わるんじゃないかと思います。

「わからない」を放置するのはコスト。少しずつでも理解すれば、納税も怖くなくなります。

会計ソフトを使うのも良し、税理士に頼むのも良し。あなたに合ったやり方で、”わかる確定申告”を今年こそ実現しましょう!

👉フリーランスで税理士を探している方はチェックしてみてください!
税理士選びは「税理士ドットコム」

確定申告の際には必ず国税庁のHP等で最新情報をチェックするか、不明な点があれば税理士さんに相談するようお願いします。

ABOUT ME
TOMORRO
フリーランスのWEBデザイナー/ディレクター歴15年。これまでに400件以上のWEBサイトやランディングページ制作などを手がけてきました。 「どう働くか」「どう続けるか」「こんな時どうすれば…」に向き合ってきた経験から、フリーランスならではの不安や仕事観について等身大の言葉で発信しています。