フリーランスの悩みや不安

その税金払いすぎ?フリーランスが小規模企業共済で年間100万円控除を実現する方法

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「売上は増えているのに手元に残らない…」――フリーランスなら、誰もが一度は直面したことがある悩みじゃはないでしょうか?

その原因、実は控除制度を知らないまま申告していることが関係しているかもしれません。

開業初期は、iDeCoや小規模企業共済など情報が多すぎて、結局どれがお得なのか判断しづらいですよね。その中でも「もっと早く知りたかった」と言われる制度が小規模企業共済。掛金がそのまま所得控除になり、節税と将来の備えを同時に進められる珍しい仕組みです。

この記事では、小規模企業共済を使って年間100万円の所得控除を無理なく狙う方法を、わかりやすく解説します。今日知れば、まだ十分間に合いますよ!

この記事を読んでほしい方
  • 税金が高すぎると感じているフリーランス・個人事業主の方
  • 小規模企業共済が気になっているけど”本当にお得なの?”と不安な方
  • 積立や節税に苦手意識があり、何から始めればいいか迷っている方
  • 将来の備え(退職金)も節税も両方叶えたいフリーランスの方
この記事は2025年10月時点のものです。詳細サービスのご利用にあたっては、必ず中小機構等のページをチェックいただけますよう、お願いいたします。

年間100万円控除は実現可能?フリーランスの小規模企業共済活用術

小規模企業共済を活用した所得控除の最大枠は 年間84万円(月7万円)です。つまり、「月7万円を12ヶ月積み立てれば、84万円の所得控除」という仕組み。

では、「100万円控除」という数字はどこから来るのかというと、ここに”繰上げ納付”という仕組みが関係しています。これは、途中で余裕のある月に追加で掛金を支払える制度で、年末までに総額を一部上乗せすることが可能なんです。この制度を使えば「月7万円×12ヶ月=84万円」に加えて「年末に16万円」を上乗せできるため 実質100万円控除を達成できるというわけ。

とはいえ、最初から月7万円を積み立てるのは現実的ではないかもですね。

そこで、多くのフリーランスが実践しているのが、まずは月1〜3万円から始めて、売上が増えたタイミングで積立額を上げる。あるいは、年末に少し調整して控除枠を使い切るという方法です。

なぜ「フリーランス × 小規模企業共済」はお得なのか?制度の魅力を整理

小規模企業共済の魅力は、大きく分けて3つあります。

  1. 掛金の全額が所得控除になる
  2. 積み立てたお金が将来の退職金的な役割を果たす
  3. 途中解約・受け取りルールが明確

①掛金が全額控除になる

これは、フリーランスにとって非常に大きな意味を持ちます。

節税策は数多くありますが、積み立てた金額の100%が控除として反映される制度はほとんどありません。まさに”積立型の節税策”といえる存在です。

②積み立てたお金が将来の退職金的な役割を果たす

2つ目は、積み立てたお金が将来の退職金的な役割を果たすこと。

フリーランスには「退職金」という仕組みがありません。そのため、小規模企業共済は老後・将来の資金準備としても非常に相性がよく、節税と資産形成が一つの制度で同時に進むという、珍しい構造になっています。

③途中解約・受け取りルールが明確

そして3つ目が、制度のルールが分かりやすく、途中解約や受け取りの扱いが他の制度に比べて明瞭であることです。

途中解約は確かに返戻率が低くなるため注意は必要ですが、それでも制度自体が複雑すぎないため「出口が見えやすい」という利点があります。

フリーランス向けの節税制度はいくつも存在しますが、手軽さ・節税効果・流動性(必要なときに融通しやすい度合い)のバランスが最も良い制度は、小規模企業共済といって差し支えありません。

フリーランス向け:小規模企業共済で年間100万円控除を狙うステップ

ここからは、実際に控除最大化を目指すための方法を、なるべくシンプルに整理して紹介します。

STEP1:自分の所得レベルと小規模企業共済の控除効果を把握

節税効果は所得によって変わります。

年収300万円台なら少額積立でも十分効果がありますし、400〜600万円の層なら控除枠を広げるほど手残りが大きくなります。700万円以上の層では、小規模企業共済に加えてiDeCoなどを併用するケースも多いです。

いずれにしても、最初から大きく積み立てようとする必要はないですね

STEP2:月額と年額を逆算し、フリーランスでも無理なく続く積立プランを作る

月1〜3万円から始めるフリーランスは多いです。売上が増えた月だけ増額する、年末に余裕があれば追加する — この”調整のしやすさ”がこの制度の強みでもあります。

「毎月の固定額」+「年末の少額調整」で控除枠を無理なく使っていくイメージです。

STEP3:繰上げ納付で控除枠を使い切る—フリーランス向けの小規模企業共済活用術

勢いで月7万円にしてしまい生活が苦しくなる…という失敗例もよく見かけます。節税額に目を奪われると、つい積立額を高めに設定しがちですが、大切なのは続けられること。

年内で増減できる制度なので、「キャッシュに余裕がある月だけ頑張る」という運用ができます。

フリーランスの所得帯ごとの控除シミュレーション|小規模企業共済の節税効果

節税策の多くは「分かりにくい」のが弱点かなと思います。でも、小規模企業共済は、控除額がそのまま課税対象を下げるため、”節税している実感”がとても得やすい制度です。

たとえば、年収別のざっくりしたイメージは、以下のようになります。

  • 年収300万円台:控除60万円の積立でも負担が軽くなる
  • 年収500万円台:100万円控除のインパクトが大きい
  • 副業フリーランス(扶養内):少額積立でも十分メリット

もちろん厳密な数字は個々の状況によって変わりますが、「積み立てた分だけ税金が軽くなる」というシンプルな構造は、フリーランスにとって非常に扱いやすい仕組みです。

iDeCo・国民年金基金と何が違う?フリーランスが小規模企業共済を選ぶ理由

小規模企業共済は、似たような節税制度と比較されやすい存在です。ただ、結論をいえば、節税やキャッシュフロー面の扱いやすさから 「最初に選ぶ制度」として小規模企業共済が適しているケースが多いのかなと。

iDeCoは、節税効果が強い一方で「60歳まで引き出せない」という制約があります。国民年金基金は年金の上乗せとして優秀なんだけど、掛金の柔軟性が低く、売上が変動するフリーランスには向かない場面もあるんです。

こうした特徴を踏まえると、小規模企業共済は「柔軟性」「節税メリット」「キャッシュフロー管理」の3つのバランスが最も良いと言えます。

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フリーランスが小規模企業共済で失敗しやすいポイントと回避方法

節税は”成功パターン”だけでなく、”失敗しやすいパターン”もあらかじめ理解しておくと判断がとても楽になります。

たとえば
  • 積立額を欲張りすぎて毎月の資金が苦しくなる
  • 仕組みを理解しないまま短期で解約して返戻率が低くなる
  • 将来の受け取り方まで考えず、手元に戻したときに税負担が大きくなる

こうした失敗の多くは「制度の基本を知らないまま始めてしまった」ことが原因です。

逆にいえば、出口設計まで理解しておけば、小規模企業共済はフリーランスにとってかなり扱いやすい制度になるということですね。

【まとめ】小規模企業共済はフリーランスの税金・将来の不安を同時に軽くする制度

小規模企業共済は「節税」と「将来の備え」を同時に進められる、数少ない制度。とくに、収入変動が大きいフリーランスにとって、掛金を調整できる柔軟さは非常に大きなメリットになります。

そして何より、控除額の大きさが手残りに直結するというわかりやすさは、他の制度にはない強みです。

あなたのキャッシュフローや将来の計画に合わせて、ぜひ無理のない範囲で一歩を踏み出してみてくださいね!

ABOUT ME
TOMORRO
フリーランスのWEBデザイナー/ディレクター歴15年。これまでに400件以上のWEBサイトやランディングページ制作などを手がけてきました。 「どう働くか」「どう続けるか」「こんな時どうすれば…」に向き合ってきた経験から、フリーランスならではの不安や仕事観について等身大の言葉で発信しています。