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青色申告「65万円控除」とは?確定申告初心者でもわかる仕組みとメリット徹底解説!

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確定申告の時期になると、SNSでもよく見かける「青色申告」という言葉――。
「控除65万円って、なんだかお得そう!」と思っても、実際どうすればその控除を受けられるのか、正直ピンとこない人も多いのではないでしょうか。

青色申告は”税金が安くなる魔法”ではなく、日々の経理をちゃんと整えることで得られる”ごほうび”のような仕組みです。

この記事では、「青色申告の本質」と「65万円控除のしくみ」、そして初心者でも活用できる実践ステップをわかりやすく紹介します。

この記事を読んでほしい方
  • 初めての確定申告で「青色申告って結局なに?」と感じているフリーランス初心者の方
  • 「控除65万円って本当にお得なの?」と制度の仕組みを知りたい個人事業主の方
  • 白色申告から青色申告へ切り替えを検討している方
  • 会計ソフトを使って効率的に確定申告を終わらせたい方

青色申告の仕組みとは?初心者が知るべき白色申告との違い

青色申告の基本|初心者でもわかる「確定申告の青と白の違い」

「青色申告」は、フリーランスや個人事業主が税務署に届け出て行う申告方法のひとつです。「白色申告」との違いをざっくり言うと、“記録の丁寧さ”で優遇されるかどうかという点。

白色申告は、収入と経費をざっくりメモしておくだけでも提出できますが、青色申告では帳簿(取引の記録)をきちんとつける必要があります。その代わり、節税や経営面で多くのメリットがあるのが特徴です。

「面倒そう」と思うかもしれませんが、会計ソフトがあれば仕訳は自動化できるので、今は”初心者でも青色デビューしやすい時代”ですよ。

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青色申告と白色申告の比較表|初心者が見るべきメリットと注意点

青色申告と白色申告の比較表を、以下にまとめました。

比較項目 青色申告 白色申告
控除額 最大65万円 なし
帳簿形式 複式簿記 簡易簿記
提出書類 損益計算書・貸借対照表 収支内訳書
節税メリット 赤字の繰越、家族給与の経費化など 少ない
難易度 ★★★☆☆ ★☆☆☆☆

たとえば、白色申告のままだと節税のチャンスを丸ごと逃してしまうこともあるんです。

最初の1年目こそ白色でも、2年目以降は青色に切り替える人が圧倒的に多いのが現実です。

青色申告特別控除65万円の仕組みをわかりやすく解説

青色申告特別控除とは?65万円・55万円・10万円の違い

「青色申告の控除65万円」とは、所得から65万円を差し引ける特典のことです。つまり、課税される金額が65万円少なくなるという意味です。

たとえば、年間所得が600万円の人が65万円控除を受けると、
600万円 − 65万円 = 535万円 が課税対象になります。

税率10%だと、ざっくり6.5万円の節税効果になるイメージです。

青色申告65万円控除を受ける3つの条件【初心者必見】

ただし、この特典を受けるためには、以下の条件をクリアする必要があります。

65万円控除を受ける3つの条件
  1. 複式簿記で帳簿をつける(会計ソフトなら自動化OK)
  2. 損益計算書・貸借対照表を提出する
  3. e-Taxまたは電子帳簿保存を利用する

どれかが欠けると、控除額は55万円または10万円に減ってしまいます。

「複式簿記って難しいのでは?」と感じるかもだけど、今の会計ソフトは”簿記がわからなくても複式帳簿になる”仕組みなので、“青色申告=会計ソフト前提”で考えればOKです。

「会計ソフト+e-Tax提出」が、最もスムーズに65万円控除を実現できる王道ルートという訳ですね。

初心者でもできる!青色申告65万円控除を活かす具体的な手順

「難しそう」と感じる青色申告ですが、実は3ステップで完結します。

ステップ1|会計ソフトを使った青色申告の始め方

まず最初にすべきは「会計ソフト選び」。freeeやマネーフォワードなどを使えば、銀行やクレカと連携して自動仕訳が可能になります。

昔のようにExcelで手打ちしなくても、「ほぼ全自動」で経理できる時代。いわば”スマホ家計簿のプロ版”みたいな感覚です。

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ステップ2|青色申告で経費や売上を正しく記録するコツ

レシートをためこむと後で地獄を見ます。。。

でも、freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトなら、スマホで撮影してそのままアップロードしておけば、「何の支出か」を自動判別してくれる機能も付いています。

1日1分でもいいので、”後回しにしない習慣”が最大のコツです。

ステップ3|青色申告決算書を作ってe-Taxで提出する方法

帳簿が整っていれば、決算書も自動生成されます。

freeeやマネーフォワードでは、青色申告決算書→確定申告書までボタン数回で出力可能です。また、e-Tax提出を選べば、65万円控除も自動的に適用されます。

この手軽さ、「申告ってもっと大変かと思ってた…!」という声が多いのも納得ですね。

青色申告に関するよくある質問|初心者がつまづくポイントQ&A

かんたなFAQにまとめしたので、ぜひ参考にしてくださいね。

よくある質問 回答ポイント
青色申告は誰でもできる? 事業所得または不動産所得があればOK。アルバイト収入のみは対象外です。
副業でも青色申告できる? 条件を満たせば可能。本業と分けて帳簿をつける必要があります。
途中から青色に切り替えられる? 「開業届+青色申告承認申請書」を税務署に提出すれば翌年からOK。
税理士に頼むといくら? 個人なら3〜5万円程度。会計ソフト+自力でも十分対応可能です。

自分でやるか税理士に頼むかは、「時間 vs 精度」で考えるのがおすすめ。最初の1〜2年だけ税理士に頼み、慣れたら自分で申告する人もいるようですね。

青色申告を始める前に知っておきたい注意点と落とし穴

青色申告の失敗例|65万円控除が受けられない原因とは?

青色申告のメリットは大きいですが、形だけ真似してもうまくいかないケースもあります。
たとえば、帳簿を適当に入力したり、レシートを紛失したまま経費にしたり…。

そうすると、税務署から「整合性が取れない」と判断され、控除が減額されることもあるので注意が必要です。

“青色”は努力の証。――適当にやると”白色”より損することもある、ということです。

青色申告承認申請書の期限を逃すとどうなる?

また、「青色申告承認申請書」の提出期限にも注意が必要です。

青色申告承認申請書の期限
  • 開業1年目の人:開業日から2ヶ月以内
  • 既に開業済みの人:その年の3月15日まで

この期限を逃すと、青色控除は翌年からしか適用されません。うっかり忘れてしまう人も多いので、カレンダーにリマインド登録しておくと安心です。

【まとめ】青色申告のメリットを最大化するための初心者マインド

青色申告は、「税金を減らすための裏ワザ」ではありません。本質は、“お金の流れを見える化して、自分のビジネスを育てる仕組み”なんです。

「数字に強くなると、仕事の判断も早くなる」――これは長く続けているフリーランスの共通点です。控除65万円という数字は、いわば「その努力を認めるごほうび」みたいなものですね。

とはいえ、いまは会計ソフトも便利になっているので、最初は手間に感じても、仕組みを整えてしまえば翌年以降が”ラク”になりますよ!

確定申告の際には必ず国税庁のHP等で最新情報をチェックするか、不明な点があれば税理士さんに相談するようお願いします。

ABOUT ME
TOMORRO
フリーランスのWEBデザイナー/ディレクター歴15年。これまでに400件以上のWEBサイトやランディングページ制作などを手がけてきました。 「どう働くか」「どう続けるか」「こんな時どうすれば…」に向き合ってきた経験から、フリーランスならではの不安や仕事観について等身大の言葉で発信しています。