「誰かのために頑張る」って、すごく尊いことですよね。
特にフリーランスだと、クライアントのために全力を尽くすのが”誠実さ”の証のように感じます。
でも気づけば、自分の時間がすべて「他人の予定」で埋まっていた──そんなこと、ありませんか?誰かの期待に応え続けるほど、自分のペースは薄れていく…
そこで今回は、「他人のために生きる」と「自分の時間を生きる」をどう両立するかを、フリーランスの現場感とともに掘り下げます。
- クライアントの予定に振り回され、自分の時間がなくなっているフリーランスWebデザイナーの方
- 「他人のために頑張ること」と「自分を大切にすること」のバランスに悩んでいる方
- クライアントへの即レス・即対応が”信頼の証”だと信じて、疲れを感じている方
- もっと自分のペースで仕事を進め、長く続けられる働き方を見つけたい方
「他人のために生きる」ためには、まず”自分の時間”を守ること
“他人のために生きる”ことは、長く続けるために”自分の時間”を守ることから始まります。
他人時間に流されるほど、思考の余白が消え、心の呼吸が浅くなっていくんですよね。だからこそ、「今この瞬間は、誰のための時間か?」を意識して区別することが大切だと、わたしは強く思います。
自分の時間=創造する時間、他人の時間=提供する時間。
この2つを切り分けて設計できる人が、長く信頼されるフリーランスになります。
「他人の時間」に合わせ続けると、”自分の軸”が消えちゃう
フリーランスが陥りやすい落とし穴のひとつが、「相手に喜ばれることが最優先」という思考です。もちろん誠実さは大事。でも、相手のペースにすべてを合わせると、自分の判断が他人依存になってしまいます。
たとえば、夜中のメッセージや休日の電話、終わらない修正対応などなど、積み重なるほど自分の”軸”が削られていく経験…ありませんか?
「スピードより質」「反応より考える時間」を自分に許すことも、ながく仕事をやっていく上では大事な考え方です。”今は返さない勇気”を持つことで、あなたの仕事はより深く、ブレれないものになりますよ。
相手を大切にしたいなら、まず自分の時間を守ること。――これが本当の意味での”誠実さ”です。
「自分の時間」は、”誰にも見せない思考の倉庫”である
多くの人が「自分時間=休息」と思いがちですが、フリーランスにとってそれは”思考を育てる時間”です。
たとえば、散歩中にふと浮かんだアイデアや違和感。その一瞬のひらめきが、後のデザインや企画の核になることもあります。でも、常に他人のタスクで埋め尽くされたスケジュールでは、考える余白が生まれませんよね。
作らない時間こそ、作品を作る時間。ぼーっとする時間、考えを寝かせる時間こそが、あなたの仕事の深みを支えているんですよ。
“働かない時間”を恐れず、”考える時間”として扱う。そこにプロの余裕が宿りるとわたしは実感しています。
「他人の時間」を奪われない人は、”時間の対話”が上手い
フリーランスの自由は、”断ること”ではなく、“時間を交わす力”にあります。
「今すぐ対応します」ではなく、「明日の午前なら対応できます」と言うだけで、主導権は取り戻せます。大切なのは、相手の希望を”自分のスケジュール”に翻訳すること。
また、「すぐやる=誠実」ではなく、「誠実に説明する=信頼される」です。レスポンスの早さではなく、リズムの共有なんです。お互いの時間を尊重する会話ができる人こそ、クライアントから”安心して任せられる人”になります。
時間の対話ができる人は、関係も仕事も長く続くんです。
【まとめ】「自分の時間を守ること」は、わがままではなく”プロの責任”
「他人のために生きる」という気持ちは、あなたの優しさそのものです。でも、その優しさが自分をすり減らす形になっていないか、一度立ち止まってみてください。
自分の時間を守ることは、わがままではなく、プロの責任です。フリーランスの価値は、作業量ではなく”思考と時間の使い方”で決まります。
今日からは、作業を始める前に一言、「これは自分の時間?それとも他人の時間?」と問いかけてみてください。その小さな区別が、あなたの未来の自由を取り戻す第一歩になりますよ!
