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安く受けるほど損する!?フリーランスWebデザイナーが避けるべき罠3選

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フリーランスとして働き始めたとき、「まずは実績を増やさなきゃ!」と焦って、報酬が安くても思わず飛びついた経験はありませんか?

たとえば、「バナー1枚1,000円」みたいな案件。とにかく数をこなそうと頑張るけど、気づけば夜中まで作業してるのに、手元に残るのは数千円だけ…なんてことも。

「このままだと、バイトの方がよくない?」ってふと我に返る瞬間、ありますよね。

この記事では、そんな“安請け”にありがちな落とし穴を3つご紹介します。

これからフリーランスとして長くやっていきたい人こそ知っておきたい、”見えにくい損”の正体を一緒に掘り下げていきましょう!

この記事を読んでほしい方
  • 「安くても実績になる」と思って案件を受け続けているフリーランス初心者の方
  • 単価が低くて割に合わない…とモヤモヤしながら働いている方
  • クライアントに都合よく使われている気がしている人
  • フリーランスとして”価値で選ばれる”働き方を目指したい方

安請け仕事には3つの「見えないコスト」が潜んでいる

「安くても経験になる」は”半分”正解です。でも、それを“続けすぎる”ことこそが大きな落とし穴なんです。

  • 思っていたより作業時間がかかって時給換算が悲惨
  • なぜかクライアントがどんどん要求してくる
  • 最終的に自分の評価が”安い人”で固定される

こういった「見えないコスト」は、お金だけじゃなく、信頼・時間・自信までもじわじわ奪っていきます。

ここからは、”よくある3つの罠”を順に見ていきましょう。

罠①:時給換算するとヤバすぎる「実働増コース」

「安いので、ざっくりこのくらいでお願いできますよね?」

そんな軽〜い依頼から始まった案件が、まさかの終わりなきラビリンスになるなんて…。最初の打ち合わせは5分で終わり、「あ、これはラクなやつかも」と油断していたら、納品後に飛んできたのはこんなメッセージ。

「やっぱりこの部分、もうちょっと変更できます?」
「知り合いのアドバイスがあって…ちょっとだけ反映してもらえますか?」
「ついでにバナーも1枚作ってくれると助かります!」

気づけばやることは倍以上、報酬はそのまま。工数が増えすぎて、時給換算すると300円を切る地獄コースまっしぐら…

しかも厄介なのが、「ありがとう」より「これ当然でしょ?」って空気が漂うこと。安く請けた自分のせいとはいえ、モヤモヤが止まらない…。

【解決策】”どこまでが料金内か”を最初に決めておく!

この罠を避けるには、とにかく最初の線引きが命です。

たとえば
  • 修正は「2回まで」など、回数と範囲を明確に提示
  • 作業内容や対応範囲は、見積書・メールなどで文書化
  • 口頭でのやりとりも、後で確認用にテキストで残すクセをつける

さらに、「内容が大きく変わる場合は追加料金が発生します」と、最初にクッションを入れておくのもポイント。

これは”ケチ”ではなく”プロとしての誠意”です。お互いの安心材料になるひと言なので、最初に伝えておきましょう!

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罠②:”いい人”になったつもりが、ナメられる「依存クライアント化」

「またお願いしたいです!」って言われたら、つい嬉しくなりますよね。でも、それって本当に”評価されてる”証拠でしょうか?

たとえば、バナーを格安で納品したあと、同じクライアントからこんな感じで次々と連絡が来ることも。

「夜遅くてすみません!これって急ぎ対応できますか?」
「ちょっと相談なんですけど…」が何度も続く
でも単価は最初からまったく変わらず据え置き

最初は「リピートもらえた、やったー!」なんて思ってたけど、だんだん違和感が…。

相手は悪気なく”甘えてきてる”だけかもしれませんが、それに応じ続けると自分だけが疲弊してしまうんですよね。

【解決策】値上げのタイミングと”プロ意識”の伝え方

こういう流れが続きそうだなと感じたら、値上げや契約見直しのタイミングをしっかり作っておきましょう。

たとえば
  • 継続が決まりそうなときに、「次回以降は価格を見直したく…」と伝える
  • 「●回目以降はリニューアル料金になります」など、区切りを明確にする
  • 価格改定の際には、「より良い成果を出すために、しっかり向き合いたい」と前向きな理由を添える

ここで大事なのが、”これは生活のかかった仕事です”というプロ意識をにじませること。決して無理なお願いじゃないし、それを堂々と言えることこそが、信頼につながる”誠意”なんです。

「私もこの仕事に本気で取り組みたいから、適正な条件で向き合いたいんです!」
そんな一言が、”都合のいい人”から”信頼できるプロ”へ変わるきっかけになりますよ。

罠③:価格で選ばれると、価値では選ばれない

たとえば、ポートフォリオも見てない相手から「お値段が良心的だったので」と即決されたケース…。ありませんか?

よくよくクライアントに話を聞いてみると、過去のデザイン提案や制作実績にはほとんど興味を示していなかった…。そんな例もあります。

こういう依頼主って、もっと安い人がいればすぐ乗り換えるし、納品後も「はい、終わり」みたいに事務的なやり取りで終わることが多いんですよね。

要は、努力やスキルじゃなく“価格だけ”で選ばれている状態。これでは、どんなに頑張ってもリピートや信頼にはつながりません。

【解決策】”価格の理由”と”あなたの価値”をセットで伝える

「高くても頼みたい」と思ってもらうには、“この価格である理由”と、”あなたの強み”をセットで伝えるのがコツです。

たとえば
  • 「この金額には〇〇という調査・提案の時間も含まれています」
  • 「誰でも作れる見た目重視のデザインではなく、”成果につながる設計”を重視しています」
  • このターゲットには視覚的に伝わるイラストの方が反応が出やすいので、写真よりこちらを提案します」

こんな感じで、価格=信頼や提案力の裏付けだと伝えることが重要。特に、提案時にちょっとした工夫や意図を”言語化”して見せると、「この人、ちゃんと考えてくれてるな」と伝わりやすくなります。

価格は「安いか高いか」じゃなくて、「納得できるかどうか」。その”納得”をつくれる人が、選ばれるフリーランスになっていくんです。

【まとめ】自分を安売りしない勇気が、未来の自分を守る!

フリーランスにとって「価格」は、単なる数字じゃありません。自分の価値をどう伝えるか、その表現のひとつです。

安く受ければ、確かに依頼は増えるかもしれません。でも、それは”消耗する働き方”を続けるサインでもあります。

まとめ
  • 「どの案件を受けるか」は、未来の自分の”時間”を選ぶ行為
  • 単価が安いからといって、無理に受け続けない
  • 「今は受けない」という選択も、立派な戦略

「自分を守れるのは、結局、自分しかいない!」
線引きも、単価の設定も、全部あなた次第なんです。

だからこそ、これからは「安いから」じゃなくて、「この人に頼みたい」と思ってもらえるような価値で選ばれるフリーランスを目指していきましょう!

ABOUT ME
TOMORRO
フリーランスのWEBデザイナー/ディレクター歴15年。これまでに400件以上のWEBサイトやランディングページ制作などを手がけてきました。 「どう働くか」「どう続けるか」「こんな時どうすれば…」に向き合ってきた経験から、フリーランスならではの不安や仕事観について等身大の言葉で発信しています。