「また…修正依頼きたんだけど」「え、納品って終わったんじゃなかったの?」
そんな声が聞こえてきそうなくらい、納品後の”追い修正”に振り回されていませんか?
しかも、「この修正って追加料金もらっていいの?」「断ったら気まずくなるかな…」と、対応のたびにモヤモヤが積もっていく——。
でも安心してください。これは”あなたが悪い”わけじゃないんです。むしろフリーランスなら誰しも一度はぶち当たる壁。
この記事では、納品後の修正依頼に振り回されないために、今からできるコミュニケーション術を3ステップでご紹介します。
「もう修正対応で消耗したくない…」と思っているなら、ここで一緒に抜け出すヒントを見つけていきましょう。
- 修正依頼が多くて、納品後もずっと作業が終わらないフリーランスWebデザイナー
- 「この修正、無料で対応すべき?」と毎回モヤモヤしている駆け出しデザイナー
- クライアントとの関係を壊さずに、うまく線引きする方法を知りたい方
- 次回以降の案件をもっとスムーズに進めたいと感じている人
修正依頼に振り回されると、見えないコストが積み上がる!
修正対応に時間がかかると、そのぶん他の仕事が遅れます。
――結果、次の納期がギリギリになったり、スケジュールが破綻。
さらに問題なのは、「お金にならない作業」になりやすいということ。
こうなると、時給換算したら最低賃金を下回ることもザラです。
わたしも実際、デザイン修正を無制限で繰り返して1円にもならなかった…なんてことがありました…。
- もともと見積に含まれていない
- 修正回数が無制限になっている
- なあなあで引き受けてしまっている
修正依頼に消耗しないコツは、”事前・事中・事後”の3ステップ
修正が来るのは仕方ないです。——でも、“消耗せずに乗り切る仕組み”は作れます。
その鍵はこの3つ!
- STEP1:事前に線引きしておく
- STEP2:依頼が来たときに落ち着いて対応する
- STEP3:修正後の伝え方で次回に活かす
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①納品前にやっておくべき3つの”線引き”
修正範囲の明文化
納品後に修正が止まらない…そんな事態を防ぐには、「どこまでが対応範囲か」をあらかじめ伝えておくことが重要です。
ポイントは、あいまいな部分をなくして「線引き」を明確にしておくこと。
たとえば「修正は2回まで」「大幅な構成変更は別途見積もり」など、チャットや契約書で”線引き”を明文化しておくと、余計なトラブルを回避できます。
- 無料対応は2回まで
- 構成・文言の大幅変更は別途見積もり
- 公開後の修正は○日以内まで
デザイン意図の言語化
また、納品時には「なぜこのデザインなのか」という意図を軽く添えると、主観的な修正も減らせます。
たとえば、納品時にこんなふうに伝えるといいんです👇
「CTAボタンは目を引くオレンジにしました。競合との差別化も意識してます」
「フォントは柔らかさを出すために、あえて角が丸いタイプを選んでいます」
こうしておくと、主観での”とりあえず修正”が減ります。
チェックリストの添付
さらに、スマホ対応や動作確認などを記載した”チェックリスト”を一緒に渡すと効果的です。
クライアントも確認すべき点が整理され、不要な修正依頼を減らせます。
- 各ページがスマホ対応しているか?
- フォームが正常に送信できるか?
- デザイン意図の要点はどこか?
こうしたリストを出すと、クライアント側も”何を確認すればいいか”が明確になります。ゴールが見えてる納品は、修正依頼も的確になりますよ!
②修正依頼が来たときの対応テンプレ&考え方
まずは「要望の中身」を冷静に分解する
「○○の印象がちょっと違う気がして…」
――この”ふわっとした修正”がやっかいですよね。
でも焦らず、まずは”クライアントの要望を分解”することからやってみてください。
- どこが「違う」と感じたのか?
- それはデザイン?色?言葉?
- 解決したい目的はなにか?
こうやって、ひとつずつ紐解いていくと、「つまり、”もっとやさしい雰囲気にしたい”ってことですね」と、(とりあえずの)結論に辿り着きます。
要望を言語化し直してあげると、話がまとまりやすくなるので、ぜひやってみてください!
無償/有償のラインを伝えるときの言い方【例文あり】
正直、「追加で料金が発生します」って、めちゃくちゃ言いづらいですよね。
とくに駆け出しのフリーランスだと、なおさら。
「これ言って、関係がギクシャクしたらどうしよう…」
そんなふうに思って、本来は有償対応でも”つい無料でやってしまう”。
――これ、よくあるパターンですがNGです。
でも、伝え方ひとつで角が立ちくくなります👇
「こちらの修正は、初回契約の範囲外となるため、別途お見積もりでの対応になりますがいかがでしょうか?」
「方向性が大きく変わる修正のため、追加費用が発生いたします。ご希望に沿えるよう調整しますので、一度ご相談いただけますか?」
“断る”ではなく”確認を取る”感じで、柔らかく伝えるのがコツです。
大幅な修正依頼には「見積書を出す」を習慣に!
もし修正内容が広範囲な場合は、必ず見積書に切り替えましょう。
「すみません、こちらの修正は新規ページ作成に該当しますので、〇〇円でお受けできます」
たった一言でも、しっかり伝えることで「この作業には費用がかかるんだな」という空気感が生まれます。ざっくり言うと、カジュアルなやり取りから”ちゃんとした商談”へ格上げされるイメージですね。
もしこれで案件が流れてしまっても、それはそれでOK。むしろ、「どこからが有料なのか」を理解してもらうことは、今後の関係性を健全に保つうえでめちゃくちゃ大事なステップです。
③修正対応が終わった後の”最後のひと押し”
修正完了報告には”感謝+一区切り”の文を添える
修正対応が終わっても、そこで”はい終了”とはいきません。
きちんと「終わりですよ」の合図を出すことも、フリーランスの大事な仕事です。
たとえば、こんな一言を添えるだけでOK👇
「今回もご確認ありがとうございました。
こちらで最終の修正対応は完了となります。引き続きよろしくお願いいたします!」
この中の「最終対応」というワードがポイント。
ふんわりしがちな納品の終わりに、“ここで一区切りですよ”という明確な印象を与えることができます。
次回に活かせるよう、簡単なガイドラインを共有する
👇こういったことをサラッとフィードバックしておくと、次の案件がグッとやりやすくなります。
- 今回の修正で見えてきた”好みの傾向”
- 次回以降に意識したい注意ポイント
- テキストや画像などの受け渡しのコツ
相手にとっても、「この人、仕事しやすいな」と感じてもらえるきっかけになりますよ。
気配りと提案力、どちらも伝わる小さなひと言が、信頼につながる”次の一歩”になります。



【まとめ】”伝える力”は、自分を守るための武器になる!
修正依頼は悪いことじゃありません。でも、その対応が”自分をすり減らす作業”になってしまうのは避けたいですよね。
そのために大事なのは「線引き」と「伝え方」。
「はっきり言うのが怖い…」――わかります。
でも、それを超えた先に”信頼”が生まれるんです。
あなたの価値を守るために、勇気をもって一言伝えてみましょう。伝える力こそ、最強の自己防衛スキルです!